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CIOの新型AC充電器「NovaPort DUO II 67W」をレビュー!GaN×2ポート同時出力を新指標で検証してみた

ガジェット
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はじめに

皆さんこんにちは!OFF TIME Sandboxの管理人です!

充電器選びで自分が最重視していたのは、「PCをしっかりと充電できる」ことと、「小さくてガジェットポーチに簡単に入れられる」ことの2点でした。この2つさえ満たしていれば正直それで十分、というくらいシンプルな基準です。

そんな中で今回選んだのが、CIOの「NovaPort DUO II 67W」です。前回のモバイルバッテリー記事でも取り上げたCIOですが、実はこの充電器を選んだ理由は「日本発の新興ブランドを一度試してみたい」という気持ちだけでした(そのときはそこまで比較検討していたわけではなかったです(笑))。

CIOというブランドについて(前回のおさらい)

CIOについては[前回の記事](../05_CIO_review/リライト案.md)で詳しく触れているので簡単におさらいします。株式会社CIO(Connect International One)は2017年創業の大阪発ファブレスメーカーで、クラウドファンディングでの先行販売を経て一般発売するスタイルと、公式YouTubeでのファン交流を特徴としています。

今回取り上げる「NovaPort」シリーズは、CIOの充電器(AC アダプタ)ラインナップの主力で、DUO(2ポート)・TRIO(3ポート)・QUAD(4ポート)など、ポート数違いで複数モデルが展開されています。

NovaPort DUO II 67Wの基本スペック

CIOらしくType Cポートの中には紫色が見えますね。ちなみにDUOはType cポートが二つ付いています。

– サイズ:約50 × 40 × 29mm

– 重量:約104g

– ポート構成:USB Type-C × 2

– 単ポート最大出力:67W(USB-C1・C2どちらでも)

– 2ポート同時使用時の出力配分:45W+20W、20W+45W、30W+30Wのいずれか(合計最大65W)※CIO独自の自動振り分け機能「NovaIntelligence」による

– 対応規格:PD3.0、QC4.0+、PPS

– その他機能:瞬断抑制機能、折り畳み式プラグ、安全保護機能「NovaSafety2.0」

– 価格:5,480円(税込)

[※ 筆者確認事項:この製品名に酷似した「NovaPort SLIM DUO 67W」という薄型モデル(厚み14mm、別サイズ)が存在します。同じ「NovaPort DUO II」でもモデルによって寸法が変わるため、お手元の製品パッケージ・型番(例:CIO-G67W2C-N2)を一度確認してください]

GaN(窒化ガリウム)とは?

この充電器最大の技術的特徴が、GaN(窒化ガリウム)を使った急速充電技術「NovaEngine」です。

これまでの充電器の多くは、半導体にシリコンを使用していました。シリコンは電力変換時の発熱が大きく、発熱を逃がすために本体を大きくせざるを得ないという制約がありました。GaNはシリコンより熱伝導率が高く放熱性に優れているため、同じ出力でも発熱を抑えながら本体を大幅に小型化できます。一般的にGaN充電器は従来のシリコン充電器より一回りから二回りコンパクトになると言われています。

M750のときの人間工学、CIOモバイルバッテリーのときの半固体電池と同様、今回も「なぜ小型化できるのか」を技術的な裏付けとともに説明できるのが、このブログらしいアプローチだと思います。

モバイルバッテリー版との違い(新指標が必要な理由)

前回のモバイルバッテリー用Sandbox Indexをそのまま使うのではなく、AC充電器向けに設計し直しました。理由は主に2つです。

1. 「容量」という概念が存在しない:モバイルバッテリーの\(C_{wh}\)(Wh)に相当する変数がありません。AC充電器はコンセントから電力を「変換して渡す」だけなので、評価軸を出力・携帯性・コスパの3つに絞り込みました。

2. 「ポート数」という新しい変数が必要になった:67Wクラスの充電器は2ポートのものも3ポートのものもあり、ポート数の違いをどう評価に組み込むかを考える必要がありました。

Sandbox AC Indexモデル

$$S_{ac} = \alpha \left( \frac{P_w^2}{V \cdot W} \cdot \sqrt{N} \times 100 \right) + (1-\alpha) \left( \frac{P_w}{C_{price}} \times 7000 \right)$$

– \(P_w\):最大出力(W、単ポート時の値)

– \(V\):体積(cm³、3辺の積)

– \(W\):重量(g)

– \(N\):ポート数

– \(C_{price}\):価格(円)

– \(\alpha\):持ち運び重視度(0.2, 0.5, 0.8の3パターンで比較)

この指標は「携帯利用」を前提に設計しています。 自分はポーチに入れて持ち運ぶ使い方をしており、複数ポートを同時に使う場面がほとんどないため、ポート数\(N\)は\(\sqrt{N}\)という「効きすぎない」形で評価に加えています(1→2ポートの価値の伸びより、2→3ポートの伸びの方が小さくなるようにしてあります)。据え置きで何台も同時充電したい人向けには、この指標は最適化されていません。その場合はポート数や同時充電性能をもっと重視した、別の指標が必要になると思います。

いざ検証!競合モデルとCIOのスコアを比較

67Wクラスかつ、ポート数を問わず比較できる4機種で検証しました。

製品名最大出力\(P_w\)(W) 体積\(V\)(cm³)重量\(W\)(g)ポート数\(N\)価格(円)
CIO NovaPort DUO II 67W6758.010425,480
MOTTERU MOT-ACPD67C267125.116325,530
Anker Prime 67W(3ポート)67212.5308312,990
UGREEN Nexode Pro 65W(3ポート)65415.811536,480

体積は各社公式サイトの外形寸法(縦×横×厚み)の積、UGREENのみ最大出力が65Wである点にご注意ください。

【Sandbox AC Indexスコア】

製品名α=0.2(コスパ重視)α=0.5(バランス型)α=0.8(機動力・スペック重視)
CIO NovaPort DUO II 67W89.595.4101.3
MOTTERU MOT-ACPD67C274.158.041.9
Anker Prime 67W(3ポート)31.324.016.7
UGREEN Nexode Pro 65W(3ポート)59.242.826.3

結果から見える「あなたにピッタリのモデル」

今回は全てのαでCIOが1位という、前回のモバイルバッテリー記事よりもさらに一方的な結果になりました。

カバンを軽くしたい、機動力重視の人(α=0.8)は「CIO」一択!101.3と、2位のMOTTERU(41.9)に2倍以上の差をつけています。同じ67Wを58cm³・104gに収めているという物理的なコンパクトさが、そのままスコアに直結した形です。

バランスタイプの人(α=0.5)も「CIO」が明確にリード!95.4とMOTTERU(58.0)に30ポイント以上の差をつけています。

お財布に優しく、日常使いの軽さを求める人(α=0.2)も、実は「CIO」!前回のモバイルバッテリー記事ではコスパ重視だとCIOとMOTTERUがほぼ同点になりましたが、今回はCIOの価格(5,480円)が4機種中最安ということもあり、コスパ重視の設定でも89.5とMOTTERU(74.1)を安定して上回りました。

AnkerとUGREENのスコアが低い理由は明確で、どちらも3ポート同時充電を前提にした据え置き寄りの設計のため、体積・重量が携帯用途としては大きくなっています。据え置きで複数台を同時に充電したい人には、むしろこの2機種の方が向いていると言えます。

指標の頑健性を検証する

CIOが全てのαで1位という結果になったので、「指標の設計自体がCIOに有利になっていないか」を2パターンで検証しました。

① \(P_w\)を2乗しない場合:比較した4機種のうち3機種(CIO・MOTTERU・Anker)が同じ67Wのため、2乗の有無はほぼ影響しませんでした(順位・relativeスコアともにほぼ変化なし)。唯一65WのUGREENだけ、CIO比で14.5%→15.0%とごくわずかに変わる程度です。

② ポート数\(N\)を\(\sqrt{N}\)ではなく線形評価する場合:3ポート勢に有利な変更なので多少差は縮まりますが、α=0.8で見てもAnkerは16.7→18.9、UGREENは26.3→29.0と、CIOの半分にも届きません。

つまり、CIOの優位性は指標の設計上の癖(2乗や\(\sqrt{N}\)の選び方)が原因ではなく、実際の物理的なコンパクトさ(同じ67Wを58cm³・104gに収めている)に起因する頑健な結果だと確認できました。「自社の指標で自社製品が勝っているだけでは」という疑いに対して、実際に検証して裏付けが取れたのは、この指標の信頼性を示す良い材料だと思います。

このモデルの限界

– 携帯利用を前提にした指標なので、据え置き利用(同時に何台も充電したい、など)には別の指標設計が必要です

– UGREENは65W、他3機種は67Wと、厳密には出力クラスが完全には揃っていません

– SUNEAST 67W 2Cという条件にぴったり合う製品も見つけましたが、正確な価格が確認できなかったため今回の比較からは除外しています

使ってみて驚いたこと:とにかく小さい

実際に使ってみて、出力面で困ったことは一度もありません。PCもスマホも問題なく充電できています。ただ、それはある意味当たり前のことで、一番驚いたのは「とにかく小さい」ということでした。

ちょっとした隙間にすっと入ります。ガジェットポーチの中の小さな隙間に、気づいたらこの充電器がすっぽり収まってしまっていて、正直かなり衝撃を受けました。2年ほど前にコンビニで買ったAnkerの65W充電器と比べると、体感で半分くらいのサイズになっている感覚です。

前段で計算した「体積58cm³」という数字は、この感覚をそのまま裏付けている形になります。持ち運びを想定している人には、特におすすめできる一台です。

まとめ・次回予告

据え置きで使っていて、3ポートを必ず同時に使いたい人や、Ankerに代表されるような温度検知システムのような他の付加機能を重視したい人であれば、他のAC充電器も選択肢に入ってくると思います。

ただ、今回いろいろ計算してみた結果、少なくとも自分が作ったこの指標においては、CIO NovaPort DUO II 67Wはかなり強力な選択肢だということがわかりました。「PCをしっかり充電できて、とにかく小さい」という自分の最重視ポイントには、これ以上ないくらいハマった一台だったと思います。

次回は、CIOから少し離れて「Nothing Ear(3)」を取り扱う予定です。それでは、次回の記事でお会いしましょう!

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