はじめに:片道20kmで分かった、3つの困りごと
皆さんこんにちは!OFF TIME Sandboxの管理人です!
以前、「Breezer Radar Xで初めて遠出したときの記事」を書きました。片道およそ20km。太いタイヤと幅の広いハンドルによる安定感は期待以上だった一方で、困ったことが3つありました。
– タイヤの抵抗が重く、帰りの体力を残しながら走る必要があった
– 変速したときにチェーンが外れることがあった
– ショルダーバッグがずり落ちてきて、漕ぎにくかった
僕がこの自転車でやりたいのは、日帰りで遠くまで行って、快適に帰ってくることです。できれば自転車ごと泊まれる宿に一泊するような遠出もしてみたい。そのためには、この3つのうちできる限り解消している必要があると考えています。
ただ、今回はまだ何か買って試してみたわけではありません。買ってから「思ったほど変わらなかった」となるのは避けたいので、買う前に、何をどういう形でやるのかを数字で考えてみる。今回はそういう回です。
結論:とりあえずタイヤを取り換える方針だが、ホイールは未定。パニアバッグをフロントフォークに取り付けるかフロントキャリアを取りつけバッグを装着
先に結論を書いておきます。
– タイヤは太いスリックタイヤにする。ホイールは現在交換するかは未定。
– チェーンが外れる件は、部品を替える話ではなく、調整と点検で対応する。常に調整用の工具を持ち運ぶことで解決可能
– 荷物は、フォークにあるねじ穴を使って自転車に載せるかフロントキャリアを付けてバッグを装着することで解決する
スリックタイヤというと細いツルっとしたタイヤを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、自分が考えているのは極太のスリックタイヤという珍しい存在です。オフロードは現在あまり走らず、舗装路とその周辺を走る想定で、ある程度長距離を走行することを想定していることもあって、上記の結論となりました。荷物は体に身につけず、できる限り自転車に付けたバッグに入れます。どうしても入らないときだけバックパックを使う想定です。
タイヤを替えると、どれだけ軽くなるのか
候補にしているのは、初ライドの記事でも名前を出したSchwalbeの「G-One Speed」です。サイズは29×2.35インチ、幅にして約60mmの太いスリックタイヤです。現在のBreezer Radar Xの純正のタイヤが2.25インチなのでさらに幅が広くなってしまうという状況です。価格はbikeinnで一つ9000円くらいします。
自転車に履かせると以下のようになります。ムチムチですね。Radar Xであれば2.5インチまで対応しておりますが、そうでない自転車の場合タイヤクリアランスは大丈夫なのかな…?
このような状況で走りが軽快になるのか?という疑問が出てくるのは当然だと思います。自分も思いました。そこで、Bicycle Rolling Resistanceという海外のサイトが試験機でタイヤの転がりの軽さを実測して公開しており、それによると、G-One Speed(Pro版)の転がり抵抗は1本あたり11.9W。試験されたマウンテンバイク用タイヤの中で、2番目に小さい値でした(時速28.8km、荷重42.5kgでの値)。
では、今履いている純正タイヤ「WTB Nineline 29×2.25」はどうか。残念ながら、こちらは試験データが見つかりませんでした。そこで、同じ試験を受けた同じ種類のタイヤの範囲(およそ12Wから32W)を使って、幅で見積もることにします。
| 純正タイヤが一本当たり | 2本での差(試験条件) | 時速20kmに直すと |
| 20Wだった場合 | 約16W | 約11W |
| 25Wだった場合 | 約26W | 約18W |
| 30Wだった場合 | 約36W | 約25W |
のんびり流して走るときに人が出している力は、だいたい100Wから150Wと言われます。つまりタイヤを替えるだけで、漕ぐ力の1割から2割ほどが浮く見込みです。片道20kmを走って帰りの体力を心配していた身としては、無視できない大きさです。
ただし、この数字は純正タイヤの実測値ではないため、あくまで参考値、幅くらいの解釈です。実際の路面とは異なりますしね。
そしてもう一つ、調べていて自分に都合の悪いことが分かりました。純正のNinelineは、もともと「Light / Fast Rolling」と銘打たれた、転がりの軽さを売りにした競技(といってもクロスカントリーという、未舗装路を対象としたレース)向けのタイヤだったのです。初ライドの記事で僕は「ブロックタイヤによるエネルギーロス」と書きましたが、ゴツゴツした重いタイヤを履かされているという認識は、半分は思い込みだった可能性があります。それでも、試験で2番目に軽いタイヤとの差は残るはずだ、というのが今の見立てです。
重さの面でも、純正が1本635gから755g、G-One Speedが520gから620gほどなので、1本あたり100g以上は軽くなりそうです。
もちろん弱点もあります。G-One Speedは接地面のゴムが薄く、同じ試験でパンクへの強さの評価が低いタイヤです。長距離ライドをするなら、パンクはしにくいに越したことはありませんが、舗装路中心であることを考慮すると問題ないと判断しました。
タイヤだけ替えるか、ホイールごと2組持つか
ここが今回悩んだ点でした。ホイールをカーボン仕様にしてしまうか否かという話です。ホイールごと変えて、「現在のホイール+WTBのタイヤ」と「新たなカーボンホイール+Schwalbeのタイヤ」の二組持つという選択肢があります。
| タイヤだけ変える | ホイールごと二組持つ | |
| 費用の見当 | 約2万円 | 約9万〜14万円 |
| 履き替えるとき | タイヤを外してはめ直す | ホイールを付け替えるだけ |
| 非舗装路に行きたくなったら | 履き替えが面倒 | すぐ対応できる |
| 気をつける点 | 特になし | ブレーキの位置合わせが要る |
2組持つ場合の内訳は次の通りです。
– ホイール:29インチでこの自転車の規格(Boost規格)に合うカーボン製のものが、海外の直販でおよそ340ドルから650ドル。1ドル150円とすれば5万円から10万円ほど(送料と関税は別)
– タイヤ2本:約2万円
– 後ろのギヤ(カセット):約1万5千円
– ほかに、ブレーキの円盤(ローター)2枚と小物
見落としがちなのは、2組目のホイールにも、後ろのギヤとブレーキの円盤が必要だという点です。ホイールとタイヤだけ買っても走れません。
かなりの金額差になります。その上現在の住居は近くにオフロードが無く、WTBのタイヤを十分に活かせる環境に遭遇する機会が少ないという前提もあります。これらの理由から、自分は一旦シュワルベのタイヤに交換して、ホイールはそのままという選択肢をとろうと思っています。(もし現在出しているランドクルーザーの抽選で当たった場合はこの考えを改めないといけないかもしれません(笑))
もう一つ、調べていて初めて知ったことがあります。タイヤにはチューブを使わない「チューブレス」という方式があり、チューブの代わりに入れた液体が、小さな穴なら自動でふさいでくれるそうです。しかも僕の自転車は、純正のホイールもタイヤも、すでにこの方式に対応していました。パンクに弱いというG-One Speedの弱点を補える可能性があるので、試してみたい気持ちもあります。
チェーンが外れる件は、調整と点検から
チェーンが外れたのは、変速したときでした。この自転車は前のギヤが1枚で、前側には変速の機械がありません。調整するのは後ろだけです。
変速の調整は、やり方を知っているので、ずれるたびに自分で直しています。新しい自転車は、使い始めにワイヤーがなじんで変速の位置がずれやすいので、初ライドで起きたこと自体は珍しくないようです。
ただ、直してもまたずれるという状態が続くなら、話は別です。変速の機械を取り付けている金具がわずかに曲がっている、ワイヤーの固定がゆるんでいる、といった原因が考えられます。
まずは工具を日常的に持ち運び、調整をしながら見守ろうと考えております。
以下のようなアイテム(六角レンチセット、携帯空気入れ、予備のチューブ、パンク修理キット)があると安心かもしれません。(以下は実際に自分が持ち運んでいるアイテムになります)
荷物は背負わない
運びたい物は、財布、携帯、メンテナンスの道具、ペットボトル、そしてお土産です。これをできるだけ体ではなく自転車に載せたい。
Radar Xには、前輪を支えるフォークの両側に、荷物用のねじ穴が3つずつ並んでいます。ここに荷物用のかごを付けて、防水の袋を載せるのが定番のやり方です。調べ直して気づいたのですが、後輪側のフレームにも同じねじ穴がありました。また、フロントキャリアを取り付け、バッグを装着するという選択肢もあります(正直な話、重心を考慮するとこれ以上後ろに何かを載せたくない気持ちがあります)。
載せ方は、物によって分けるつもりです。
– 道具とペットボトル:フォークやフレームに固定する
– 財布と携帯:自転車を離れるときに持ち歩くので、すぐ外せる小さな鞄をハンドルの近くに
– お土産:量が読めないので、これだけは帰り道に背負う。行きは畳んでおける薄いバックパックを持っていく
これについては、実際にそろえてから別の記事で詳しく書きます。
「生きて帰れる」自転車に、舗装路用のタイヤを履かせるということ
最後に、今回いちばん引っかかった点を書いておきます。
僕がRadar Xを選んだ理由は、「どこへ行っても、無事に帰ってこられる信頼性」でした。長年好きなランドクルーザーと同じ考え方で作られている、と感じたからです。
その自転車に、パンクに弱い舗装路向けのタイヤを履かせる。これは、選んだ理由と逆を向いています。ちょっと残念な感じもしてしまうかもしれません。
しかし純正のタイヤも手元に置いておきます。いざ2組体制に移行した場合のために取っておくことで、もしランクルが当たったときにランクルにRadar Xを積んでオフロードへ行くことができる状況を作ることができますからね。ランクル当たってくれ!!(当たったらカーボンホイール買うお金あるの?というお話は今はなしです)
まとめ
– タイヤを太いスリックに替えると、漕ぐ力の1割から2割ほどが浮く見込み。ただし純正タイヤも、もともとオフロード用の中では軽さを売りにした部類だった
– タイヤだけなら約2万円、ホイールごと2組なら約9万〜14万円。現状はタイヤのみの交換とすること
– チェーンが外れる件は、調整と点検から地道に
– 荷物はフォークのねじ穴を使って自転車に載せることがメイン
実際に買いそろえたら、同じ道をもう一度走って、この見積もりが合っていたのかを答え合わせするつもりです。
次はタイヤ交換に関するトピックを扱おうと考えております!自分でやると結構大変ですが、慣れると楽になるという話、そして使う道具は慎重にというお話です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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